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午・馬のイメージ   [午]

1. 天の赤馬
1. 大阿蘇



小学時代の記憶は人生に大きな轍を残すものである。あらゆる出来事ー行動なり、読書なりーは、無意識のうちに記憶の底辺にしっかりと根付き、その後の人生において基盤を成すといっても過言ではないとだろうか。少なくとも私にとってはそうである。小学校時代にくり返し熟読し、どの辺りのページにどういう話、言葉がのっているかも覚えたくらいに読んだ図書、小学生向けに簡易化されたものではあっても、里見八犬伝や信長記、平家物語、あるいは阿久根治子著のつる姫などは、何十年たった今も記憶の中に鮮やかに存在し、現在の生活におけるすべてのものは、これら小学校の読書の蓄積の展開したものであるといってもいい。ちなみにこの「つる姫」を、私は小学校の図書室で読んだのだが、あまりに気に入ったので、家で購入してもらおうと思ったところ、当時絶版になっていた。あきらめの悪い私はその後古本屋を捜しまくり、ようやく手にした。このたび、この項を書くにあたって検索したところ、なんと復刻されたという嬉しいニュース。戦国時代、瀬戸内海の大三島を拠点とする三島水軍の惣領の娘、つる姫が、時代の波に翻弄され、女の身ながら大内水軍を率いて戦に臨んで行くという史実をもとにした話。実際に、つる姫着用といわれる女鎧が大三島の神社に残っている。

興味のある方はぜひ読んでいただきたいと思う。「つる姫」 阿久根治子著 瀬川康夫画 福音館書店。 児童文学ではあるが、本当の児童文学というのはただ可愛らしい作品を指すのではなく、大人の鑑賞にも堪えうるものでなければならないということを納得させてくれる作品である。

さて、大分話が馬からそれて行ってしまったが。。。

斉藤隆介著 滝平次郎画の「天の赤馬」も、そういう作品の一つである。源という少年の成長を描く、東北の隠し銀山を舞台にした百姓一揆の物語。銀山の炉の炎が山肌に映し出す火影が天に向かっていななく馬のように見えるという光景が、滝平次郎の影絵の迫力とともに刻みついて離れない。だから、私のイメージでは馬は常に火炎とともにある。

偶然ながら、馬は干支では午、方位は南、色は朱、季節は夏で時刻は正午を司る。エネルギーそのものの象徴であり、まさに炎を彷彿とさせる。


三好達治の「大阿蘇」という詩がある。馬と言えば炎を連想する私にとって、大阿蘇を背景に、雨に濡れそぼりながら草を食む馬の姿は斬新であった。
「雨がしょうしょうと降っている」と音楽のように繰り返されるフレーズは、とても穏やかで、もくもくと口を動かしているのが馬であることが新鮮だったのである。草を食うなら、牛の方がイメージが強い。どちらかといえば競馬でもおなじみなように、颯爽と走る姿の方が断然恰好がいい。たてがみをなびかせて草原を走る野生馬もまた然りである。



天の赤馬 (1977年) (創作児童文学)

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  • 作者: 斎藤 隆介
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1977/12
  • メディア: -



つる姫 (福音館文庫)

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  • 作者: 阿久根 治子
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 2004/06
  • メディア: 単行本



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